“CURE”とは?株価や構成銘柄などわかりやすく説明!【ヘルスケアセクター】

投資する犬

・米国に投資できるレバレッジETFについて知りたい
・CUREってどういう金融商品なの?
・投資した場合のリターンはどう?


このようなお悩みを解決します。

この記事の概要

  • CUREは、米国のヘルスケアセクター指数をベンチマークとするレバレッジ3倍ETF
  • 米国のヘルスケアセクター64銘柄へレバレッジをかけた投資が出来る
  • ディフェンシブセクターなのでレバレッジETFだが株価推移が堅調

CUREはアメリカのDirexion社が運用するETFで、米国のヘルスケアセクター64銘柄で構成されています。

この記事では、CUREに投資するうえで知っておきたい基礎情報について、構成銘柄・ベンチマーク・配当利回りを踏まえて丁寧に解説します。

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目次

CUREとは?

CUREとは、米国のレバレッジ型ETFでヘルスケアセレクトセクター指数をベンチマークとしたレバレッジ3倍ETFです。

【それってなんなの?】
 ※ETF …「Exchange Traded Funds」上場投資信託の略。多数の株式銘柄で構成される投資信託を上場させ通常の株式のように取引できるようにしたもの。分散投資効果が得られる。様々な投資コンセプトの商品がある。
 ※レバレッジ型ETF … ベンチマークした指数やETFの日次変動率にレバレッジを掛けた値動きをするよう調整したETF。レバレッジ2倍もしくは3倍を掛けた商品が多い。一般的に通常のETFと比べて逓減リスクがあり早期償還リスクが高まる。

 

まずはCUREの基本情報です。

CUREの基本情報
名称Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares
運用会社Direxion
ベンチマークHealth Care Select Sector Index , XLV
経費率0.95%
総資産額1.56億ドル
設定日2011年6月15日
取扱証券会社SBI証券、DMM株、松井証券、マネックス証券、楽天証券
2022/9 時点

CUREはレバレッジ・インバース型のETFを主力とするDirexion社によって運用されています。

CUREのほかにも、SPXL(S&P500指数のレバ3倍)やSOXL(ICE半導体指数のレバ3倍)などのレバレッジETFを運用しています。

レバレッジETFということで0.95%と比較的高い経費率になっています。

 

CUREの構成銘柄

CUREの構成銘柄です。
レバレッジをかけるための担保となる債権の銘柄が追加で組み入れられています。 

ティッカーシンボル企業名組み入れ比率[%]
FITXXGoldman Sachs Financial Square Funds7.34
DGCXXDreyfus Government Cash Mana3.42
UNHユナイテッドヘルス・グループ2.18
JNJジョンソン・エンド・ジョンソン1.95
LLYイーライリリー1.19
ABBVアッヴィ1.13
PFEファイザー1.10
MRKメルク1.03
TWOサーモフィッシャーサイエンティフィック0.95
ABTアボットラボラトリーズ0.82
Bloombergより 2022/10 時点

国債ファンドの組み入れ比率は日々数%レベルで増減しており、運用上の調整がされているのだと思います。

【それってなんなの?】
 ※DGCXX、FITXX … レバレッジETFには該当企業以外の銘柄が組み込まれる場合があり、この2銘柄は国債のファンドでレバレッジをかける為の担保となります。

 

XLVの構成銘柄【CUREのレバ無バージョンのETF】

CUREのベンチマークであるヘルスケアセレクトセクター指数に連動するETFの”XLV”の構成銘柄です。
XLVにはレバレッジがかかっていません。

ティッカーシンボル企業名組み入れ比率[%]
UNHユナイテッドヘルス・グループ10.23
JNJジョンソン・エンド・ジョンソン9.13
LLYイーライリリー5.58
ABBVアッヴィ5.32
PFEファイザー5.15
MRKメルク4.81
TWOサーモフィッシャーサイエンティフィック4.45
ABTアボットラボラトリーズ3.86
DHRダナハー3.81
BMYブリストルマイヤーズスクイブ3.23
Bloombergより 2022/10 時点

組み入れ銘柄数は64であまり多くはありません。
しかし各銘柄の組み入れ比率が最大でも10%程度と分散化されていて、XLVは米国のヘルスケア関連企業へバランスよく投資できるETFです。

そのXLVにレバレッジ3倍をかけているのがCUREなのです。

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CUREは米国のヘルスケア企業にレバレッジをかけているわけだ!

CUREの株価推移

 

2022年現在、アメリカのQT(量的引き締め)政策及び金利上昇により景気後退の懸念がありますが、ディフェンシブセクターのCUREは、景気敏感セクターのレバレッジETFのTECLやSOXLと比べると穏やかといえる下げとなっています。

【それってなんなの?】
 ※QE= 量的緩和 … 中央銀行が市場から国債などを買い入れて市場に資金を供給する。デフレの脱却や景気を刺激することを目的として行う。
 ※QT=量的引き締め … 保有資産(国債など)を売却しQEによって市場に流した資金を回収する。インフレの抑制、景気の抑制を目的として行う。

 

過去チャートでは、2022年4月8日の高値で149.16$を付けCUREの最高値となっています。
直近の2022年10月7日では86.91$と最高値から-42%安という下落となっています。
レバレッジETFとしては持ちこたえている方です。

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ディフェンシブセクターでもレバレッジがかかれば4割も下げるのね

 

CUREのリターン

CUREのリターンをみていきましょう。
リターンはトータルと算術平均と幾何平均を調べました。

【それってなんなの?】
 ※算術平均リターン … 一定期間の平均リターン。例:1年、3年、5年、10年など期間を定めその期間中の年率平均を求める。期間毎の平均増減率がわかる。
 ※幾何平均リターン … 一定期間ごとのリターンを掛け合わせて算出する。複利運用した場合の資産の”伸び率”の期間平均がわかる。

 

トータルリターン算術平均リターン(年率)幾何平均リターン(年率)
1年-19.4%-19.4%-19.4%
3年84.6%28.2%22.7%
5年87.1%19.3%13.4%
10年1143.3%34.7%28.7%
設定来1718.2%36.4%29.2%
2022/10 時点

直近の高値から40%ほど下げてはいるものの、ヘルスケアセクターがディフェンシブセクターだということもあり、これまでのリターンを全て回収するほどの下げには繋がっていません。

2022年の金利上昇局面ですが、レバレッジ3倍ETFながら持ちこたえている方です。
トータルリターンを見ると10年程度の運用で17倍となっています。

幾何平均リターンを見ても長期間で安定しており、長期投資もできる銘柄と言えます。

CUREに投資するメリット / デメリット

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CUREに投資するメリット・デメリットが知りたい!

CUREに投資する前に特徴を知っておきましょう。

  • 日次変動率にレバレッジ3倍がかかるため変動が激しい。日々1.5%程度の変動が生じている。
  • ヘルスケアセクターにレバレッジをかけるなら、S&P500全体にかけても良いかも
  • 少額から投資でき、高いリターンを期待できる
  • レバレッジETFなので経費率が比較的高い

日々の変動が激しい

CUREはレバレッジ3倍ETFなので日々の値動きが激しくなります。

ティッカーシンボルレバレッジ平均変動率(各ETFの設定来から現在まで)
CURE3倍1.53%
TECL3倍2.79%
SPXL3倍2.32%
QQQ1.17%
SPY0.79%
2022/10 時点

日々の平均変動率を調べてみました。

CUREの日々の平均変動率は1.53%で他のレバレッジETFと比べると小さめですが、レバ無の基本的なETFと比べると大きいです。

ヘルスケアセクターに期待する人はレバレッジをかけてみても良いかも

変動幅が大きいほど日々資産の変動が起こるので、そのことにストレスを感じてしまう方はレバレッジETFはおすすめできません。

CUREは、米国経済のヘルスケアというセクターにレバレッジをかけたETFですが、著しい成長が期待できるセクターというわけではありません。

ディフェンシブセクターなのでリセッション局面での下げは少ないのですが、逆に言うと株価上昇局面での十分な伸びを期待できません。

それならば、情報技術セクターのような成長セクターを含むS&P500にレバレッジをかけたSPXLに投資した方がトータルのパフォーマンスがよくなると推察できます。

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安定感はあるがしかしリターンはどうかな!

少額から投資できて、高リターンを期待できる

CUREの現在価格は1株あたり86.91$で日本円にすると12,600円程度です。

小額からでも投資しやすく、これまでのパフォーマンスの特徴から見ると良いパフォーマンスが期待できます。

 

経費率が高め

レバレッジETFは経費率が比較的高めに設定されています。

ティッカーレバレッジ経費率
CURE3倍0.95 %
SOXL3倍0.95 %
SPXL3倍0.95 %
QQQ0.20 %
SPY0.09 %

経費率が低いことに越したことはないですが、上昇幅に目をつむって比較しても意味がありません。
短期保有が前提ならば、高い経費率でも問題ないと考えて差し支えないと思います。

 

CUREの長期積立投資における可能性は?

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レバレッジETFの長期積立投資ってどうなの?

CUREの長期積立投資は資産形成として有効なのかに関してです。

通常レバレッジをかけた商品は長期投資向きではないとされています。
それはなぜかというと、逓減リスクがある為と早期償還リスクが高いと言われているからです。

CUREに関しては、レバレッジETFではありますがやや落ち着いた値動きをしており、より安定的なパフォーマンスとなっています。S&P500の成長にレバレッジをかけ、その成長を安全に享受するという視点では長期積立が有効であると思います。しかし、レバレッジをかけるならばS&P500全体へレバレッジをかけた方が成長セクターを含むので理にかなっているかもしれません。

CUREの逓減リスクは?

レバレッジETFは日々の変動にレバレッジをかけるものです。
そのため下落中やレンジ相場のような場合には逓減してしまいます。
そして元の株価に戻るまでの時間が、ベンチマークしているインデックスよりも遅いという特徴があります。

レバレッジETFに逓減がある以上、この逓減を相殺するような上昇パフォーマンスが必要ということです。
過去チャートを見ると、現在までは下落したとしてもそれを上回る上昇をみせていますので、これまではレバレッジETFだとしても長期投資として十分活用できたということです。

CUREの早期償還リスクは?

ETFには多かれ少なかれ早期償還リスクがあります。
どんな金融商品にもあるものです。

レバレッジETFは通常のETFと比べて早期償還リスクが高いとされていて、主な理由は運用上のコストが見合わないという理由です。

ETFの運用会社が運用をやめない限りは投資・保有ができます。

CUREはセクター別のレバレッジETFとして存在理由がありますが、パフォーマンスが著しく高いわけではなく、レバレッジをかけるならむしろ市場全体の方が良いのではと思ってしまいます。堅調な成長は見せていますので、より安全にレバレッジをかけたいという需要が大きいなら早期償還の可能性は低いと思います。

投資する猫

レバレッジをかけるのに安定を求めるのは矛盾してる気も…
どうしてもSPXLで良いのではと思ってしまいます。。。

CUREに投資しよう!投資する方法は?

SBI証券

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェア1位の人気のネット証券です。

2022年9月時点で6000以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

CUREはもちろん、多数の米国レバレッジETFを取り扱っているので、レバレッジETFを中心に投資したい人にはおすすめな証券会社です。

DMM株

DMM株は、DMMグループが運営する証券会社です。

なんと米国株の取引手数料が無料

米国株をメインに投資をするならDMM株がおすすめです。
2022年9月時点で2117の銘柄の米国株式を取り扱っています。

CUREもDMM株で買うことが出来ます。

楽天証券

楽天証券は楽天グループの一員で、楽天カードや楽天銀行などの提携があり、ポイントを使用した投資ができるなど楽天愛好家にはとてもおすすめな証券会社です。

2022年9月時点で4600以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

楽天ポイントを使った投資ができることで自己資金を抑えながら投資ができます。
また楽天銀行との連携により銀行残高から直接買い付けができるので、資金管理が簡単になっていて大変便利です。

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