“LABU”とは?株価や構成銘柄などわかりやすく説明!【バイオテクノロジーセクター】

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・米国に投資できるレバレッジETFについて知りたい
・LABUってどういう金融商品なの?
・投資した場合のリターンはどう?


このようなお悩みを解決します。

この記事の概要

  • LABUは、米国のバイオテクノロジー・セレクト・インダストリー指数をベンチマークとするレバレッジ3倍ETF
  • 米国のバイオテクノロジーセクター151銘柄へレバレッジをかけた投資が出来る
  • レバレッジETFの中でも変動が激しく値動きが荒い

LABUはアメリカのDirexion社が運用するETFで、米国のヘバイオテクノロジー・セレクト・インダストリー指数に組み込まれている151銘柄で構成されています。

この記事では、LABUに投資するうえで知っておきたい基礎情報について、構成銘柄・ベンチマーク・配当利回りを踏まえて丁寧に解説します。

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目次

LABUとは?

LABUとは、米国のレバレッジ型ETFでバイオテクノロジー・セレクト・インダストリー指数をベンチマークとしたレバレッジ3倍ETFです。

【それってなんなの?】
 ※ETF …「Exchange Traded Funds」上場投資信託の略。多数の株式銘柄で構成される投資信託を上場させ通常の株式のように取引できるようにしたもの。分散投資効果が得られる。様々な投資コンセプトの商品がある。
 ※レバレッジ型ETF … ベンチマークした指数やETFの日次変動率にレバレッジを掛けた値動きをするよう調整したETF。レバレッジ2倍もしくは3倍を掛けた商品が多い。一般的に通常のETFと比べて逓減リスクがあり早期償還リスクが高まる。

 

まずはLABUの基本情報です。

LABUの基本情報
名称Direxion Daily S&P Biotech Bull 3X Shares
運用会社Direxion
ベンチマークBiotechnology Select Industry Index , XBI
経費率0.95%
総資産額10.34億ドル
設定日2015年5月28日
取扱証券会社SBI証券、DMM株、松井証券、マネックス証券、楽天証券
2022/9 時点

LABUはレバレッジ・インバース型のETFを主力とするDirexion社によって運用されています。

LABUのほかにも、SPXL(S&P500指数のレバ3倍)やSOXL(ICE半導体指数のレバ3倍)などのレバレッジETFを運用しています。

純資産額を見ると約10億ドルもあり、近年の暴落があったにしては多いです。
また設定日が2015年なのでどちらかというと若いレバレッジETFです。
にもかかわらず、純資産額がSPXLの約20億ドル、TECLの約11億ドルと比べても遜色ないので、人気のあるレバレッジETFだと言えます。

レバレッジETFということで0.95%と比較的高い経費率になっています。

 

LABUの構成銘柄

LABUの構成銘柄です。
レバレッジをかけるための担保となる債権の銘柄が追加で組み入れられています。 

ティッカーシンボル企業名組み入れ比率[%]
DGCXXDreyfus Government Cash Mana8.39
FITXXGoldman Sachs Financial Square Funds2.69
DIRXXDreyfus Treasury Securities Cash Management1.97
DCMXXDWS Government & Agency Securities Portfolio operates1.53
FGTXXGoldman Sachs Financial Square Government Fund1.26
BIIBバイオジェン0.25
ISEEオフソテック0.22
NBIXニューロクライン・バイオサイエンス0.21
BCRXバイオクリスト・ファーマシューティカルズ0.21
VRTXバーテックス・ファーマシュティカルズ0.21
Bloombergより 2022/10 時点

国債ファンドの組み入れ比率は日々数%レベルで増減しており、運用上の調整がされているのだと思います。

【それってなんなの?】
 ※DGCXX、FITXX、DIRXX、DCMXX、FGTXX … レバレッジETFには該当企業以外の銘柄が組み込まれる場合があり、この5銘柄は債券のファンドでレバレッジをかける為の担保となります。

 

XBIの構成銘柄【LABUのレバ無バージョンのETF】

LABUのベンチマークであるバイオテクノロジー・セレクト・インダストリー指数に連動するETFの”XBI”の構成銘柄です。
XBIにはレバレッジがかかっていません。

ティッカーシンボル企業名組み入れ比率[%]
BIIBバイオジェン1.36
ISEEオフソテック1.22
NBIXニューロクライン・バイオサイエンス1.14
BCRXバイオクリスト・ファーマシューティカルズ1.13
VRTXバーテックス・ファーマシュティカルズ1.13
CCXIケモセントリクス1.13
HALOハロザイムセラピューティクス1.12
REGNリジェネロン・ファーマシューティカルズ1.11
SSIXXStat e Street Institutional Liquid Reserves Fund1.11
GILDギリアド・サイエンシズ1.10
Bloombergより 2022/10 時点

組み入れ銘柄数は151と多いです。
各銘柄の組み入れ比率も最大で1.4%程度となっていて分散されています。
XBIは米国のバイオテクノロジー関連企業へバランスよく投資できるETFです。

そのXBIにレバレッジ3倍をかけているのがLABUなのです。

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LABUは米国のバイオテクノロジー企業にレバレッジをかけているわけだ!

LABUの株価推移

 

2022年現在、アメリカのQT(量的引き締め)政策及び金利上昇により米国株の全面安となっています。
バイオテクノロジー関連のレバレッジETFであるLABUもその影響を受けていますが、チャート上では2021年2月のコロナ需要の期待がなくなった時点での暴落が目につきます。

【それってなんなの?】
 ※QE= 量的緩和 … 中央銀行が市場から国債などを買い入れて市場に資金を供給する。デフレの脱却や景気を刺激することを目的として行う。
 ※QT=量的引き締め … 保有資産(国債など)を売却しQEによって市場に流した資金を回収する。インフレの抑制、景気の抑制を目的として行う。

 

過去チャートでは、2015年9月8日の高値で237.10$を付けLABUの最高値となっています。
直近の2022年10月7日では6.85$と最高値から-97.1%と大暴落と呼べる価格となっています。
2021年の高値から見ても-96.3%ですので、とても変動が激しい銘柄です。

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LABUは2015年が最高値なんだね!

 

LABUのリターン

LABUのリターンをみていきましょう。
リターンはトータルと算術平均と幾何平均を調べました。

【それってなんなの?】
 ※算術平均リターン … 一定期間の平均リターン。例:1年、3年、5年、10年など期間を定めその期間中の年率平均を求める。期間毎の平均増減率がわかる。
 ※幾何平均リターン … 一定期間ごとのリターンを掛け合わせて算出する。複利運用した場合の資産の”伸び率”の期間平均がわかる。

 

トータルリターン算術平均リターン(年率)幾何平均リターン(年率)
1年-87.0%-87.0%-87.0%
3年-76.7%4.2%-38.4%
5年-92.3%-12.7%-40.1%
10年
設定来-95.8%-8.9%-35.0%
2022/10 時点

サンプルが少ないので、XBIにレバレッジ3倍をかけた疑似LABUを作成してリターンを算出します。

トータルリターン算術平均リターン(年率)幾何平均リターン(年率)
1年-86.1%-86.1%-86.1%
3年-71.9%12.2%-34.5%
5年-89.3%-6.2%-36.0%
10年-79.3%9.9%-17.9%
15年73.4%30.4%4.3%
設定来-15.2%22.6%-1.0%
(疑似LABU) 2022/10 時点

 

LABUはレバレッジETFの中でも変動が激しいので逓減も激しく、長期のリターンでみると厳しい結果となっています。

LABUに投資するメリット / デメリット

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LABUに投資するメリット・デメリットが知りたい!

LABUに投資する前に特徴を知っておきましょう。

  • 日次変動率にレバレッジ3倍がかかるため変動が激しい。日々4.3%程度の変動が生じている。
  • バイオテクノロジー関連株にレバレッジをかけるなら短期間保有が前提
  • レバレッジETFなので経費率が比較的高い

日々の変動が激しい

LABUはレバレッジ3倍ETFなので日々の値動きが激しくなります。

ティッカーシンボルレバレッジ平均変動率(各ETFの設定来から現在まで)
LABU(疑似)3倍4.30%
TECL3倍2.79%
SPXL3倍2.32%
QQQ1.17%
SPY0.79%
2022/10 時点

日々の平均変動率を調べてみました。

LABUの日々の平均変動率は4.30%で他のレバレッジETFと比べてもかなり大きいです。
他のレバレッジETFよりも逓減・逓増の程度が大きいと考えられます。

バイオテクノロジー関連株にレバレッジをかけるなら短期間保有が前提

変動幅が大きいほど日々資産の変動が起こるので、そのことにストレスを感じてしまう方はレバレッジETFはおすすめできません。

LABUは米国のバイオテクノロジーセクターにレバレッジをかけたETFです。
バイオテクノロジーは今後の発展が期待されているセクターですし、株価の成長も期待できます。

しかしLABUは変動が激しすぎることもあり長期保有はしない方がいいでしょう。

一般的なレバレッジETFの使い方である短期的な投資をおすすめします。
急騰する時は著しく急騰しますので、そういったタイミングを見計らいましょう。

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他のレバレッジETFと比べても急騰急落が激しいね

経費率が高め

レバレッジETFは経費率が比較的高めに設定されています。

ティッカーレバレッジ経費率
LABU3倍0.95 %
SOXL3倍0.95 %
SPXL3倍0.95 %
QQQ0.20 %
SPY0.09 %

経費率が低いことに越したことはないですが、上昇幅に目をつむって比較しても意味がありません。
短期保有が前提ならば、高い経費率でも問題ないと考えて差し支えないと思います。

 

LABUの長期積立投資における可能性は?

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レバレッジETFの長期積立投資ってどうなの?

LABUの長期積立投資は資産形成として有効なのかに関してです。

通常レバレッジをかけた商品は長期投資向きではないとされています。
それはなぜかというと、逓減リスクがある為と早期償還リスクが高いと言われているからです。

LABUに関しては、レバレッジETFの中でも激しい値動きとなっています。よって逓減逓増の程度が大きくなります。
長期保有では逓減効果のほうがより顕著になりますので、タイミングを見計らっての短期投資がおすすめです。

LABUの逓減リスクは?

レバレッジETFは日々の変動にレバレッジをかけるものです。
そのため下落中やレンジ相場のような場合には逓減してしまいます。
そして元の株価に戻るまでの時間が、ベンチマークしているインデックスよりも遅いという特徴があります。

レバレッジETFに逓減がある以上、この逓減を相殺するような上昇パフォーマンスが必要ということです。
SPXL、TECLのような2020年の金融緩和の恩恵による急騰があり高値更新をしていますが、LABUの場合は2015年の高値を上回っていませんので、それまでの期間にかなりの逓減があったということです。バイオテクノロジー関連の特徴もあるかもしれませんが、逓減を上回るリターンがなければ長期投資をする意味はないと言えます。

LABUの早期償還リスクは?

ETFには多かれ少なかれ早期償還リスクがあります。
どんな金融商品にもあるものです。

レバレッジETFは通常のETFと比べて早期償還リスクが高いとされていて、主な理由は運用上のコストが見合わないという理由です。

ETFの運用会社が運用をやめない限りは投資・保有ができます。

LABUはセクター別のレバレッジETFとして存在理由があります。
バイオテクノロジーは今後の発展が期待されていますので、早期償還の可能性は低いと思います。

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バイオテクノロジーは青天井に成長する可能性もあるよねぇ

LABUに投資しよう!投資する方法は?

SBI証券

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェア1位の人気のネット証券です。

2022年9月時点で6000以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

LABUはもちろん、多数の米国レバレッジETFを取り扱っているので、レバレッジETFを中心に投資したい人にはおすすめな証券会社です。

DMM株

DMM株は、DMMグループが運営する証券会社です。

なんと米国株の取引手数料が無料

米国株をメインに投資をするならDMM株がおすすめです。
2022年9月時点で2117の銘柄の米国株式を取り扱っています。

LABUもDMM株で買うことが出来ます。

楽天証券

楽天証券は楽天グループの一員で、楽天カードや楽天銀行などの提携があり、ポイントを使用した投資ができるなど楽天愛好家にはとてもおすすめな証券会社です。

2022年9月時点で4600以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

楽天ポイントを使った投資ができることで自己資金を抑えながら投資ができます。
また楽天銀行との連携により銀行残高から直接買い付けができるので、資金管理が簡単になっていて大変便利です。

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