“TMF”とは?株価やどういったETFなのかわかりやすく説明!【20年超米国債レバ3倍】

投資する犬

・米国債に投資できるレバレッジETFについて知りたい
・TMFってどういう金融商品なの?
・投資した場合のリターンはどう?


このようなお悩みを解決します。

この記事の概要

  • TMFは、ICE20年超米国債インデックスをベンチマークとするレバレッジ3倍ETF
  • 利下げ曲面での投資先として優秀
  • 長期米国債にレバレッジをかけれるETF

TMFはアメリカのDirexion社が運用するETFで、20年超の米国債のブル型で日次変動率にレバレッジ3倍をかけた商品です。

この記事では、TMFに投資するうえで知っておきたい基礎情報について、ベンチマーク・配当利回りを踏まえて丁寧に解説します。

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目次

TMFとは?

TMFとは、米国のレバレッジ型ETFでICE20年超米国債インデックスをベンチマークとしたレバレッジ3倍ETFです。

【それってなんなの?】
 ※ETF …「Exchange Traded Funds」上場投資信託の略。多数の株式銘柄で構成される投資信託を上場させ通常の株式のように取引できるようにしたもの。分散投資効果が得られる。様々な投資コンセプトの商品がある。
 ※レバレッジ型ETF … ベンチマークした指数やETFの日次変動率にレバレッジを掛けた値動きをするよう調整したETF。レバレッジ2倍もしくは3倍を掛けた商品が多い。一般的に通常のETFと比べて逓減リスクがあり早期償還リスクが高まる。
 ※ICE20年超米国債インデックス … 残存期間が20年を超える米国債で構成される時価総額加重方式の指数。

 

まずはTMFの基本情報です。

TMFの基本情報
名称Direxion Daily 20-Year Treasure Bull 3X
運用会社Direxion
ベンチマークICE US Treasury 20+ Year Index
経費率0.95%
総資産額3.74億ドル
設定日2009年4月16日
配当利回り
取扱証券会社SBI証券、DMM株、マネックス証券、楽天証券、他
2022/9 時点

TMFはレバレッジ・インバース型のETFを主力とするDirexion社によって運用されています。

TMFのほかにも、TMV(20年超米国債ベアのレバ3倍)や様々な指数のレバレッジETFを運用しています。

レバレッジETFということで0.95%と比較的高い経費率になっています。

 

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TMFは長期米国債にレバレッジ3倍をかけて投資できる商品なのだ!

長期米国債のベア方向にレバレッジ3倍をかけたETFがこちら↓
TMFとは対になるETFです。

TMFの株価推移

 

一般に金利が上昇すると債券の価格は下落し、金利が下落すると債券の価格は上昇します。
よって2022年現在アメリカのQT(量的引き締め)政策及び金利上昇により、長期国債価格が下がるとマイナスのリターンとなるTMFは下げの局面となっています。

【それってなんなの?】
 ※QE=量的緩和 … 中央銀行が市場から国債などを買い入れて市場に資金を供給する。デフレの脱却や景気を刺激することを目的として行う。
 ※QT=量的引き締め … 保有資産(国債など)を売却しQEによって市場に流した資金を回収する。インフレの抑制、景気の抑制を目的として行う。
 ※金利と債券価格の関係 … 一般論として、金利上昇⇒債券価格下落、金利下落⇒債券価格上昇となる。

 

過去チャートでは、2020年内の高値から急落し2022年10月現在は8$付近で推移しており、高値から見ると1/6倍ほどの価格となっています。
2020年までは米国金利の下落局面が続いていましたが、サプライチェーンの混乱により物価高騰(インフレ)が起こり長期化することで、2022年には金利の急騰によりTMFは大きな下落となりました。

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金利の上昇が起きる局面でTMFへは投資しづらいです!

 

TMFのリターン

TMFのリターンをみていきましょう。
リターンはトータルと算術平均と幾何平均を調べました。

【それってなんなの?】
 ※算術平均リターン … 一定期間の平均リターン。例:1年、3年、5年、10年など期間を定めその期間中の年率平均を求める。期間毎の平均増減率がわかる。
 ※幾何平均リターン … 一定期間ごとのリターンを掛け合わせて算出する。複利運用した場合の資産の”伸び率”の期間平均がわかる。

 

トータルリターン算術平均リターン(年率)幾何平均リターン(年率)
1年-67.7%-67.7%-67.7%
3年-74.3%-27.7%-36.4%
5年-59.9%0.0%-16.7%
10年-54.7%3.6%-7.6%
設定来-40.6%5.3%-3.8%
2022/10 時点

直近の1年リターンでは-67.7%と大幅な損失になっています。直近では長期金利が上昇し、国債の価格が下落していることがわかります。

2020年までは上昇基調だったのは、米国金利が下落基調だったことが要因です。
2022年以降インフレが止まらず金利がまだまだ上昇することになれば、TMFを保有するメリットは少ないでしょう。

TMFに投資するメリット / デメリット

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TMFに投資するメリット・デメリットが知りたい!

TMFに投資する前に特徴を知っておきましょう。

  • 日次変動率にレバレッジ3倍がかかるため変動が激しい。日々2%程度の変動が生じている。
  • 長期米国債のブルにレバレッジをかけたい人はオススメ
  • レバレッジ型の特徴として逓減リスクがあり、長期保有は資産を減らす危険がある。
  • レバレッジETFなので経費率が比較的高い

日々の変動が激しい

TMFはレバレッジ3倍ETFなので日々の値動きが激しいです。

ティッカーシンボル平均変動率(各ETFの設定来から現在まで)
TMF2.04%
TLT0.68%
BND0.21%

日々の平均変動率を調べてみました。

レバ無の長期米国債ETFのTLTは0.68%、米国債券市場全体に投資するBNDは0.21%です。
それに対しTMFは2.04%と、レバレッジをかけるorかけないという視点で見ると、やはりレバレッジをかけた方が変動幅が大きいことがわかります。

米国債の上昇に期待する人はレバレッジをかけてみても良いかも

株価の変動幅が大きいほど日々資産の変動が起こるということで、そのことにストレスを感じてしまう方はレバレッジETFはおすすめできません。

米国債にレバレッジをかけれる商品は少ないので、短期的に米国債のブル方向に期待をする人にとっては、TMFはとてもおすすめの銘柄だと言えます。

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金利下落中の国債への短期投資には最適かも

レバレッジ型なので逓減リスクが大きい

レバレッジ型には逓減リスクがあります。

米国株のような長期的な上昇は期待できませんので、短期投資での活用をおすすめします。
金利下落を予想するのであれば、TMFを短期的な投資対象とすると良いでしょう。

経費率が高め

レバレッジETFは経費率が比較的高めに設定されています。

ティッカーレバレッジ経費率
TMV3倍0.95 %
TLT0.15 %
BND0.03 %

他の債券ETFと比較してもレバレッジ型ETFは高いことがわかります。

TMFの長期積立投資における可能性は?

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TMFの長期積立投資ってどうなの?

TMFの長期積立投資はおすすめしません。

TMFは長期の米国債が上がると価格が上昇するETFです。長期的に金利が下がると予想するなら大丈夫なのではと思いがちですが、レバレッジ型ということで逓減リスクが大きいです。

米国株式指数のように長期的に安定したトレンド継続を見込めるわけではありませんし、下落曲面の積立が効果を発揮するわけでもありません。

あくまで1年程度の短中期的な投資方針で取引することがおすすめです。

TMFの逓減リスクは?

レバレッジETFはベンチマークした指数やETFの日々の値動きにレバレッジをかけるものです。
そのため下落中やレンジ相場のような場合には逓減してしまいます。
そして元の株価に戻るまでの時間が、ベンチマークしているインデックスよりも遅いという特徴があります。

ベア型のETFはベンチマークした指数やETFの日々の値動きをマイナスに変換するものです。やはり元の株価に戻るまでの時間が、ベンチマークしているインデックスよりも遅いという特徴があります。

米国金利上昇の局面で活躍できるETFですので一時的には上昇を期待できますが、利下げ局面となるとETF価格の値下がりに加え逓減の影響をもろに受けます。よって短中期での運用をおすすめします。

TMFの早期償還リスクは?

ETFには多かれ少なかれ早期償還リスクがあります。
どんな金融商品にもあるものです。

レバレッジETFは通常のETFと比べて早期償還リスクが高いとされていて、主な理由は運用上のコストが見合わないという理由です。

ETFの運用会社が運用をやめない限りは投資・保有ができます。
TMFに関してはETF自体のコンセプトがはっきりしています。長期米国債にレバレッジをかけたものは少ないです。
このような相場全体の方向性に投資できるETFの早期償還の可能性は低いと思います。

TMFに投資しよう!投資する方法は?

SBI証券

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェア1位の人気のネット証券です。

2022年9月時点で6000以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

TMVはもちろん、多数の米国レバレッジETFを取り扱っているので、レバレッジETFを中心に投資したい人にはおすすめな証券会社です。

DMM株

DMM株は、DMMグループが運営する証券会社です。

なんと米国株の取引手数料が無料

米国株をメインに投資をするならDMM株がおすすめです。
2022年9月時点で2117の銘柄の米国株式を取り扱っています。

TMVもDMM株で買うことが出来ます。

楽天証券

楽天証券は楽天グループの一員で、楽天カードや楽天銀行などの提携があり、ポイントを使用した投資ができるなど楽天愛好家にはとてもおすすめな証券会社です。

2022年9月時点で4600以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

楽天ポイントを使った投資ができることで自己資金を抑えながら投資ができます。
また楽天銀行との連携により銀行残高から直接買い付けができるので、資金管理が簡単になっていて大変便利です。

数あるネット証券の中でもサイト構成がわかりやすく、購入時の手軽さも魅力の一つです。

 

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