ラッセル2000のレバレッジ3倍ETF【”TNA”】を解説していくッ!

ラッセル2000のレバレッジ3倍ETF【TNA】について解説していきます。

目次

“TNA”とは?

TNA … Direxion Daily Small Cap Bull 3X = ディレクション・デイリー小型株ブル3x
ラッセル2000指数の日次変動の3倍への連動を目指す米国籍ETFです。

運用会社 … Direxion
設定日 … 2008/11/5
資産総額 … 17億ドル
経費率 … 0.95%

[chat face=”me.png” name=”レバみ” align=”left” border=”none” bg=”yellow”]ラッセル2000のレバレッジ3倍!投資したい![/chat]

“TNA”の全期間チャート

TNAの全期間チャートを見てみましょう。

 

ラッセル2000という指数は米国の小型株を集めた指数ですので、S&P500指数と同じように右肩上がりですが、コロナショックの影響が大きく目立ちますね。

“TNA”の詳細と他ETFとの比較

TNAの詳細と他ETFを比較していきます。

まずはラッセル2000のレバレッジ無しETFの”IWM”とS&P500指数ETFの”IVV”とナスダック100に連動する”QQQ”と比較してみます。

ティッカー IWM TNA IVV QQQ
正式名称 iShares Russell 2000 Direxion Daily Small Cap Bull 3X iShares Core S&P 500 Invesco QQQ Trust Series 1
連動指数 Russell 2000 Russell 2000の日次変動ブル3倍 S&P500 NASDAQ100
設定日 2000/5/26 2008/11/5 2000/5/19 1993/3/10
資産総額 735億ドル 17億ドル 3270億ドル 2080億ドル
経費率 0.19% 0.95% 0.03% 0.20%

 

TNAの資産残高が低いようにも見えます。
同じような資産総額のインデックスファンドをみると以下のようになります。

たわらノーロード 先進国株式 … 1,580億円
バンガード・超長期米国債ETF (EDV) … 1,420億円
楽天・全世界株式インデックス・ファンド … 1,380億円

 

経費率はレバレッジ無のETFと比較するとやはり高いですね。

 

また”TNA”、”IWM”、”IVV”、”QQQ”のチャート比較してみました。
TNAの設定来を起点として比較すると、このようになります。(2021/11時点)

IWM,IVVの米国株の成長に倣いTNAも上昇していっています。
IWMとTNAを見比べてみると、IWMの方が上回っている期間が多いですが所々で下回ってますね。

  

次は他のレバレッジETFと比べてみましょう。

ティッカー TNA SPXL EDC
正式名称 Direxion Daily Small Cap Bull 3X Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Direxion Daily Emerging Markets Bull 3X
連動指数 Russell 2000の日次変動ブル3倍 S&P 500 Indexの日次変動ブル3倍 MSCI Emerging Markets Indexの日次変動ブル3倍
設定日 2008/11/5 2008/11/5 2008/12/17
資産総額 17億ドル 35億ドル 1460億ドル
経費率 0.95% 0.95% 0.95%
レバ無ETF IWM IVV EEM

 

“SPXL”や”EDC”と比べると設定日・経費率は同じような感じになってますね。
資産残高は”EDC”が少ないです。

チャートも見てみましょう。
EDCの設定来からの比較です。

レバレッジ無ではIVV(米国株全般)とIWM(米国小型株)で比べるとあまりパフォーマンスが変わっていませんでした。

ですが、レバレッジ3倍となるとSPXL(米国株全般)の方がTNA(米国小型株)を大幅に上回っています。
かなり面白い結果です。

TNAのパフォーマンスが悪いのは、IWMが下げた時の下げ幅がより大きいのと、価格の停滞期が長い箇所が顕著に表れるためだと考えられます。
10年程度この強弱関係ですので今後もこの関係性は変わらないのではと考えます。
米国株の株価上昇に乗って利益を得るのであれば、TNAよりはSPXLの方が優秀な投資先と言えるでしょう。

 

“TNA”全期間中での積立投資の試算

参考までですが、EDCの設定来から毎日100円を積立した場合の運用結果を載せておきます。
EDCに毎日100円ずつ投資をすることは基本的にできないですが、もしできた場合どうなるのかを見てましょう。

13年1ヶ月の運用結果で総元本331,700円に対し+296.7%の1,315,826円となりました。
コロナショックで一時元本割れしています。

 

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