“WEBL”とは?株価や構成銘柄などわかりやすく説明!【インターネット指数】

投資する犬

・米国に投資できるレバレッジETFについて知りたい
・WEBLってどういう金融商品なの?
・投資した場合のリターンはどう?


このようなお悩みを解決します。

この記事の概要

  • WEBLは、米国のダウジョーンズ・インターネット指数をベンチマークとするレバレッジ3倍ETF
  • インターネット事業による収益が50%以上の企業で構成されるため、ネット関連企業への投資が出来る
  • 設定日が2019年11月7日の比較的新しいレバレッジETF

WEBLはアメリカのDirexion社が運用するETFで、インターネット事業の収益が50%以上を占める企業で構成されています。

この記事では、WEBLに投資するうえで知っておきたい基礎情報について、構成銘柄・ベンチマーク・配当利回りを踏まえて丁寧に解説します。

WEBLに投資しよう!
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目次

WEBLとは?

WEBLとは、米国のレバレッジ型ETFでダウジョーンズ・インターネット指数をベンチマークとしたレバレッジ3倍ETFです。

【それってなんなの?】
 ※ETF …「Exchange Traded Funds」上場投資信託の略。多数の株式銘柄で構成される投資信託を上場させ通常の株式のように取引できるようにしたもの。分散投資効果が得られる。様々な投資コンセプトの商品がある。
 ※レバレッジ型ETF … ベンチマークした指数やETFの日次変動率にレバレッジを掛けた値動きをするよう調整したETF。レバレッジ2倍もしくは3倍を掛けた商品が多い。一般的に通常のETFと比べて逓減リスクがあり早期償還リスクが高まる。

 

まずはWEBLの基本情報です。

WEBLの基本情報
名称Direxion Daily Dow Jones Internet Bull 3X Shares ETF
運用会社Direxion
ベンチマークDow Jones Internet Composite Index , FDN
経費率0.95%
総資産額0.97億ドル
設定日2009年11月7日
取扱証券会社SBI証券、DMM株、マネックス証券、楽天証券、他
2022/9 時点

WEBLはレバレッジ・インバース型のETFを主力とするDirexion社によって運用されています。

WEBLのほかにも、SPXL(S&P500指数のレバ3倍)やSOXL(ICE半導体指数のレバ3倍)などのレバレッジETFを運用しています。

レバレッジETFということで0.95%と比較的高い経費率になっています。

 

WEBLの構成銘柄

WEBLの構成銘柄です。
レバレッジをかけるための担保となる債権の銘柄が追加で組み入れられています。 

ティッカーシンボル企業名組み入れ比率[%]
DGCXXDreyfus Government Cash Mana7.21
FITXXGoldman Sachs Financial Square Funds7.01
FGTXXGoldman Sachs Financial Square Government Fund2.39
AMZNアマゾン・ドットコム1.62
METAメタ・プラットフォームズ1.05
GOOGLアルファベット0.90
CRMセールフォース0.88
CSCOシスコシステムズ0.88
GOOGアルファベット0.81
PYPLペイパルホールディングス0.75
Bloombergより 2022/10 時点

国債ファンドの組み入れ比率は日々数%レベルで増減しており、運用上の調整がされているのだと思います。

【それってなんなの?】
 ※DGCXX、DIRXX、FITXX … レバレッジETFには該当企業以外の銘柄が組み込まれる場合があり、この3銘柄は国債のファンドでレバレッジをかける為の担保となります。

 

FDNの構成銘柄【WEBLのレバ無バージョンのETF】

WEBLのベンチマークであるダウジョーンズ・インターネット指数に連動するETFの”FDN”の構成銘柄です。
FDNにはレバレッジがかかっていません。

ティッカーシンボル企業名組み入れ比率[%]
AMZNアマゾン・ドットコム9.30
METAメタ・プラットフォームズ6.04
GOOGLアルファベット5.17
CRMセールフォース5.07
CSCOシスコシステムズ5.04
GOOGアルファベット4.67
PYPLペイパル・ホールディングス4.29
NFLXネットフリックス4.28
SNOWスノーフレーク3.31
TWTRツイッター3.11
Bloombergより 2022/10 時点

組み入れ銘柄数は48であまり多くはありません。
しかし各銘柄の組み入れ比率の上限が10%までと制限されており分散化されています。

ダウジョーンズ・インターネット指数の構成要件

・インターネット事業を営む米国企業が対象
インターネット事業の収益が50%以上
・フロート調整後の最低3カ月の平均時価総額が1億ドル以上
各銘柄の組み入れ比率は10%まで
4.5%以上の組み入れ比率の銘柄の合計組み入れ比率を45%までに制限

ダウジョーンズ・インターネット指数は平均時価総額が1億ドル以上という条件があり、大型株が組み入れられていますが単一銘柄の10%制限や、4.5%以上の組入率の銘柄の合計が全体の45%未満などの要件により、指数の趣旨として分散化が図られています

FDNは米国のネット企業へバランスよく投資できるETFです。

そのFDNにレバレッジ3倍をかけているのがWEBLなのです。

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WEBLは米国のネット企業にレバレッジをかけているわけだ!

WEBLの株価推移

 

2022年現在、アメリカのQT(量的引き締め)政策及び金利上昇により景気後退の懸念があり、ハイテク銘柄が多く含まれるWEBLは大幅な下げの局面となっています。

【それってなんなの?】
 ※QE=量的緩和 … 中央銀行が市場から国債などを買い入れて市場に資金を供給する。デフレの脱却や景気を刺激することを目的として行う。
 ※QT=量的引き締め … 保有資産(国債など)を売却しQEによって市場に流した資金を回収する。インフレの抑制、景気の抑制を目的として行う。

 

過去チャートでは、2021年2月16日の高値で94.40$を付けWEBLの最高値となっています。

直近の2022年10月7日では7.5$と最高値から-92%安という凄まじい下落となっています。

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乱高下が激しすぎる!

 

WEBLのリターン

WEBLのリターンをみていきましょう。
リターンはトータルと算術平均と幾何平均を調べました。

【それってなんなの?】
 ※算術平均リターン … 一定期間の平均リターン。例:1年、3年、5年、10年など期間を定めその期間中の年率平均を求める。期間毎の平均増減率がわかる。
 ※幾何平均リターン … 一定期間ごとのリターンを掛け合わせて算出する。複利運用した場合の資産の”伸び率”の期間平均がわかる。

 

トータルリターン算術平均リターン(年率)幾何平均リターン(年率)
1年-91.0%-91.0%-91.0%
3年
5年
10年
設定来-70%26.0%-33.9%
2022/10 時点

サンプルがあまりにも少ないので、FDNにレバレッジ3倍をかけた疑似WEBLを作成してリターンを算出します。

 

トータルリターン算術平均リターン(年率)幾何平均リターン(年率)
1年-90.3%-90.3%-90.3%
3年-64.2%32.6%-29.0%
5年-49.2%31.6%-12.7%
10年580%52.0%21.1%
15年336%45.5%10.3%
設定来731%47.5%13.9%
(疑似WEBL) 2022/10 時点

FDNの設定日は2006年10月11日なので長期間のデータが取れました。
FDNの日次変動率を3倍にして作成した疑似WEBLのトータルリターンです。

やはり直近1年では-90%と著しく下げています。
長期間で見るとそこそこのリターンだったことも伺えます。

疑似WEBLのチャート (設定日の価格を100%とした)

疑似WEBLのチャートを見ると2016年ごろから急上昇して、2020年のコロナによる大規模金融緩和で価格がさらに急騰しています。その後価格が10分の1に落ちました。

インターネットは今の世の中には必要不可欠で、今後もインターネット中心の世界が継続すると思われます。
ハイテク銘柄は金利と景気の影響が大きいです。レバレッジをかけることでさらに乱高下しやすくなります。

長期的に考えるとWEBLは伸びていくと思われますが、この乱高下の激しいレバレッジETFへ大量に資金を投入するのはお勧めできません。金利の下落局面などで少額から投資してみると良いかもしれません。

WEBLに投資するメリット / デメリット

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WEBLに投資するメリット・デメリットが知りたい!

WEBLに投資する前に特徴を知っておきましょう。

  • 日次変動率にレバレッジ3倍がかかるため変動が激しい。日々3.5%程度の変動が生じている。
  • インターネット関連株にレバレッジをかけたい人はオススメ
  • 少額から投資でき、短期的に高いリターンを期待できる
  • レバレッジETFなので経費率が比較的高い

日々の変動が激しい

WEBLはレバレッジ3倍ETFなので日々の値動きが激しいです。

ティッカーシンボルレバレッジ平均変動率(各ETFの設定来から現在まで)
WEBL(疑似)3倍3.44%
TECL3倍2.79%
SPXL3倍2.32%
QQQ1.17%
SPY0.79%
2022/10 時点

日々の平均変動率を調べてみました。
WEBLはFDNより疑似WEBLを作成し、平均変動率を求めました。

レバレッジ3倍のETFの方がもちろん変動が激しいことが分かりますが、WEBLは特に変動が大きく3.44%という値になっています。レバレッジ3倍ETFの中でも特に大きく価格が上下するということですね。

インターネット関連株に期待する人はレバレッジをかけてみても良いかも

変動幅が大きいほど日々資産の変動が起こるということで、そのことにストレスを感じてしまう方はレバレッジETFはおすすめできません。

WEBLという今後も十分成長しうるインターネット関連株にレバレッジをかけることは理にかなっています。
しかしネット関連株自体の変動が激しくさらにレバレッジがかかるので、少額での投資が無難です。

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変動が激しすぎるので少額で短期間がおすすめかな!

少額から投資できて、高リターンを期待できる

WEBLの現在価格は1株あたり7.46$で日本円にすると1080円程度です。

小額からでも投資しやすく、これまでのパフォーマンスの特徴から見ると、タイミング次第では一時的な高リターンを取れる期間があるでしょう。

投資は時間経過がリターンに現れてきますので、とりあえず保有しておくことは重要だと思います。
日本株のように10万円以上の単位でしか購入できないような銘柄よりも取り扱いやすいです。

元指数が高値を更新したとしても、レバレッジETFの方は高値を更新できないことがありますので、価格を基準に購入することは危険です。世界情勢、金利、景気状況を鑑みて投資すると良いでしょう。

経費率が高め

レバレッジETFは経費率が比較的高めに設定されています。

ティッカーレバレッジ経費率
WEBL3倍0.95 %
SOXL3倍0.95 %
SPXL3倍0.95 %
QQQ0.20 %
SPY0.09 %

経費率が低いことに越したことはないですが、上昇幅に目をつむって比較しても意味がありません。
短期保有が前提ならば、高い経費率でも問題ないと考えて差し支えないと思います。

 

WEBLの長期積立投資における可能性は?

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レバレッジETFの長期積立投資ってどうなの?

WEBLの長期積立投資は資産形成として有効なのかに関してです。

通常レバレッジをかけた商品は長期投資向きではないとされています。
それはなぜかというと、逓減リスクがある為と早期償還リスクが高いと言われているからです。

疑似WEBLのチャート (設定日の価格を100%とした)

WEBLに関しては2020年,2021年の金融緩和バブルの影響で、著しく価格が上昇しました。2020年以前も乱高下が激しいですが、上昇基調で推移しています。

今後米国において金利が下落に傾き、再び金融緩和がされる情勢になれば期待が出来ると思われます。インターネット業は今後も収益性は抜群に高いと思われますので、長期の積立であれば大幅なリターンが得られる可能性はありますが、わざわざ変動の激しいWEBLで長期積立をする必要があるかは疑問符が付きます。

WEBLの逓減リスクは?

レバレッジETFは日々の変動にレバレッジをかけるものです。
そのため下落中やレンジ相場のような場合には逓減してしまいます。
そして元の株価に戻るまでの時間が、ベンチマークしているインデックスよりも遅いという特徴があります。

レバレッジETFに逓減がある以上、この逓減を相殺するような上昇パフォーマンスが必要ということです。
過去チャートを見ると、現在までは下落したとしてもそれを上回る上昇をみせていますので、これまではレバレッジETFだとしても長期投資として十分活用できたということです。

乱高下の激しいWEBLですので逓減もより大きくなります。価格が高値に戻らない可能性もありますので、再度上昇が期待できる場面での投資が最適でしょう。

WEBLの早期償還リスクは?

ETFには多かれ少なかれ早期償還リスクがあります。
どんな金融商品にもあるものです。

レバレッジETFは通常のETFと比べて早期償還リスクが高いとされていて、主な理由は運用上のコストが見合わないという理由です。

ETFの運用会社が運用をやめない限りは投資・保有ができます。
WEBLに関してはベンチマーク指数のダウジョーンズ・インターネット指数の堅調さがありますし、ネット関連というコンセプトがはっきりしています。設定日から経過日数が浅くまだ資産額は少ないですが、これから投資額が増えていき資産総額が大きくなることを期待しましょう。

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WEBLはこれからに期待です!

WEBLに投資しよう!投資する方法は?

SBI証券

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェア1位の人気のネット証券です。

2022年9月時点で6000以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

WEBLはもちろん、多数の米国レバレッジETFを取り扱っているので、レバレッジETFを中心に投資したい人にはおすすめな証券会社です。

DMM株

DMM株は、DMMグループが運営する証券会社です。

なんと米国株の取引手数料が無料

米国株をメインに投資をするならDMM株がおすすめです。
2022年9月時点で2117の銘柄の米国株式を取り扱っています。

WEBLもDMM株で買うことが出来ます。

楽天証券

楽天証券は楽天グループの一員で、楽天カードや楽天銀行などの提携があり、ポイントを使用した投資ができるなど楽天愛好家にはとてもおすすめな証券会社です。

2022年9月時点で4600以上の銘柄の米国株式を取り扱っています。

楽天ポイントを使った投資ができることで自己資金を抑えながら投資ができます。
また楽天銀行との連携により銀行残高から直接買い付けができるので、資金管理が簡単になっていて大変便利です。

数あるネット証券の中でもサイト構成がわかりやすく、購入時の手軽さも魅力の一つです。

 

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