INDA vs INDL 積立投資検証をしてみた【レバレッジETF投資検証】

今回はINDAとINDLの積立長期投資結果を比較検証してみました。
1日500円ずつ投資したとして、レバレッジETFが元となるETFと比べてどのように運用成績が違ってくるのかを検証する試みです。

※実際の投資実績ではありません。あくまで計算上の結果です。 

検証・解説では主にレバレッジETFの方にフォーカスをあてています。

 

INDA=iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF
(iシェアーズMSCIインドETFは、米国籍のETF。 MSCI India Index の価格および利回りに概ね連動)

INDL=ディレクション・デイリーMSCIインディア・ブル2Xシェアーズ(Direxion Daily MSCI India Bull 2X Shares)
(MSCI India Indexの変動率の2倍に連 動する日次投資成果を目指す)

 

設定条件および注意点
・1営業日当たり500円分を投資
・経費率、為替変動を考慮しない
・2012年2月~2021年10月までの期間(INDA設定日=2012年2月6日)
・あくまで試算。実践で同じ運用成績が残せるわけではないが近い成績にはなるかと。

 

それでは運用結果を見ていきましょう。どん!

2021年時点での運用成績について

INDAが青色INDLが赤色のラインで示しています。

2021年10月現在、INDAの運用成績がINDLより上回っています。

レバレッジ2倍のINDLよりもレバレッジなしのINDAの方が運用成績が良いです。

最大時の資産残高はINDAが約208万(+69%)と元本の約1.7倍となっています。
一方INDLは約147万(+19%)で元本の約1.2倍です。

レバレッジ2倍ETFのINDLがレバなしのINDAより運用益は下回ってます。
ですが今後INDLがINDAの成績を上回っていく可能性は十分あります。

INDA・INDLどちらにも言えることですが、約9年の積立でこの実績は現段階だけを見ると渋い結果です。

  

期間に注目してINDLの投資成績を見てみる

INDL運用成績で元本以上だった期間を青色のエリアで示してみました。
9年間で元本以上だったのは42%の期間でした。

一方INDAを運用していた場合の元本以上の期間は83%でしたので、やはりレバレッジなしETFの方が積立投資での安定感がありますね。

 

INDLは、INDAの日次変動の2倍の成績を目指すETFです。
積立投資をした場合に資産額が2倍の成果になるわけではありませんが、ためしにINDAの2倍の投資成績を残せている期間を探したのですが、この期間内にはありませんでした。

 

もしINDLを長期積立していたとしたら利益が乗ってきていないので、まだ利確すべきではないですね。
レバレッジETF長期積立ではやはり売り時をしっかりと見極めないといけません。

 

INDLの運用パフォーマンスの中で上位5%の期間を見てみる

INDLのパフォーマンスが良かった上位5%の期間を赤いエリアに示しました。
ここで言うパフォーマンスというのは、元本比の運用成績で考えています。

 

INDLのパフォーマンスが最もよかった日は2018年1月23日でした。+82%で元本の約1.8倍です。

INDAはインド株の総合的な成長を計るインデックスですので、INDAが連続的に順調な相場となっている期間にはレバレッジETFであるINDLも順調に伸びています。そしてINDAよりも運用益が大幅に上回っている期間があります。
こういった期間が過去に何回か出現しているという事実は、今後も同じような値動きとなる可能性が高いということを示します。

 

まとめと今後の展望

INDAとINDLの約9年の積立成績を見てみました。
INDAの設定日からの比較でしたが、9年の積立投資でレバありレバなしどちらも元本以上の成績を収めていました。

ですが2021年10月の段階では、レバありのINDLがレバなしのINDAに劣っている結果となっています。

今後の展望ですが、INDAの価格上昇をインドの経済成長と連動すると考えるならば、インドの人口増とおよそ30年後のGDPが世界2位となるという試算があるという根拠のもと、INDAは今後も順調にそして連続的に右肩上がりの相場となると考えられます。

とするならINDAのレバレッジ2倍であるINDLはしっかりとその恩恵を受けINDA以上のパフォーマンスを示してくれると考えます。

2021年現在のインドのGDPは世界で6位です。30年後には日本などの先進国を抜いて2位となることを考えれば、今のうちに少なからず投資をしておき値上がりを待つべきだと考えます。

「右肩上がり・堅調」な相場に強いレバレッジETFも候補に入れてよいかと思います。

レバレッジETFは急激な相場上昇中で売り抜ければ、レバレッジなしよりも大きなリターンを得られる可能性が高まります。インド株ETFの場合、国の成長による後押しもあり、売り抜くタイミングこそ見極めが必要になるかもしれませんが、少額で行うドルコスト平均法での積立投資であればローリスク・ハイリターンだと考えます。

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