積立投資は平均レート×期間×増加率でリターンが決まる!!

みなさま積立投資についていかがお考えでしょうか。

積立投資って面白いですか?つまらないですか?

今回は積立投資というものの特徴を考えながら「どのようにリターンが生まれるのか」について考えていきたいと思います。

 

目次

結論「積立投資のリターン=平均レート×期間×増加率」

まず結論からですが、積立投資のリターンは平均レート×期間(数量)×増加率で決まります。
これは積立の場合でも、定立の場合でも同様です。

まず基本的なことですが、投資は「安い時に買って高い時に売る」ことで利益が得られます。
これをキャピタルゲインと言います。

このキャピタルゲインを多く得るには「より安く」買っておく必要があります。
積立投資においては「より安い価格で買っている状態」を作った方が良いということです。
つまりは平均レートが低い方が好ましいということです。

また、より長い期間で積立することで、買っている株式ないしETFの数量が増えていきます。
積立投資をより長い期間で行うことで、持ち玉も増えていき高い投資効果が期待できます。

そして投資のリターンで最重要なのが増加率です。
いくら長期間投資したといっても、平均レートからの増加率が大きくなければリターンは大きくなりません。

より高い増加率を得るために一案として、レバレッジがかけられた商品(株式・ETF)があります。レバレッジなしの商品と比べて、多少なりともリスクはありますが高い増加率が期待できます。

 

 

平均レートについて詳しく説明

平均レートとは&平均レートを下げるには

「より安い価格で買っている状態」を作るというのはどういうことでしょう。
これを考えるために便利なのが「平均レート」です。

同じ銘柄を何回も買っていた場合に全て同じ価格で買えているということはまずありません。
積立投資の場合、購入価格は毎回違ってきます。

また、1度に100株買うことがあれば違うときには200株買うときがあるかもしれません。
そういった場合に自分は今どのくらいの価格で買えているのかをわかりやすくするために「平均レート」を考えます。

まずA価格で100株買ったとします。この場合、平均レートはA価格です。

 

次にB価格でA価格の時と同じ100株買いました。
同じ100株という数量を買ったので、平均レートはA価格とB価格のちょうど真ん中になります。

 

次にC価格で同じく100株買いました。平均レートはこれまでに買ったすべての価格の平均となります。

 

次にD価格で300株買いました。この場合、A~Cで買ったときと比べてDで買った数量が多いため、少しばかりD価格に偏った平均レートになっています。

もしD価格で100株買ったとしたら、すべての価格の平均となるのでもう少し上の平均レートになっているはずです。

 

このように、多くの数量できるだけ低い価格で買うことで平均レートを押し下げることができます。

 

積立投資の場合、平均レートを下げようとする必要はあまりない

平均レートは低いほど良いです。
しかし積立投資の場合では、価格を気にして「低くなった!よし買おう!」というように「平均レートを低くしようと、あれこれする必要はない」です。積立投資自体が平均レートを押し下げている役割をしているからです。

もちろん、より低い価格で買うべきではあるのですが、今の価格が低いのかどうかは誰にもわからないので、コンスタントにいつもと同じように買うことが一番大切です。もし今より低い価格になったとして、そのときに買うためのお金がなければ積立投資の意味がありません。

「結果的に平均レートが下がっていればラッキー」くらいに思っておくと良いです。

 

 

定額積立と定量積立の平均レートの変化の違いについて細かく解説

※極端な値動きの例で解説をしています。

まずは定額積立の場合を見ていきましょう。

定額積立では、ある定期的な時間間隔で「定」の積み立てを行っていきます。
上の図では1日毎に5000円ずつ積み立てていく場合を例で表しています。価格推移は適当に乱高下させています。

定額積立で一番特徴的なのは、「価格が高いときは数量少なく買い、価格が低いときは数量を多く買っている」という点です。

低い価格で多くの数量を買うため、1株当たりの価格(平均レート)は低い価格の方に寄っていきやすいということです。

 

それでは次に定量積立の場合を見ていきましょう。

定量積立では、ある定期的な時間間隔で「定」の積み立てを行っていきます。
株・ETFを買う「数量」を変えないということです。

価格が高い時でも安い時でも同じ数量を買う為、低い価格に重みを付けることができず平均レートが下がりにくいです。
平均レートを下げていくことがリターンの増幅に繋がりますので、平均レートが下がりにくい定量積立は長期積立投資では全くおすすめできません。

 

この2つの積立のやりかたですが、値上がりした場合にリターンに大きな差が出ます。
上図の例を見比べて比較してみましょう。

もし、150円まで値上がりした場合を比べてみました。
定額積立の場合、平均レートが30円なので150円まで値上りすると+400%です。
定量積立の場合、平均レートが103円なので150円まで値上りすると+46%です。

損益率で大きく差が出ました。

同じくらいの数量を買っていても、積み立て方によって平均レートが大きく変わってきます。
そして平均レートがより低くできる定額積立の方がリターンが良くなるという結果となりました。

 

長期の積み立てでは「定額」での積み立てを行った方が、資金を計画的に用意できるので、積み立てを継続させやすく効率よく資金を使えるという利点もあります。

 

期間(数量)について

積み立て投資のリターンを多く得るためには 平均レートを下げることが重要という話をしてきました。
次は「期間」について詳しく説明していきます。

積立投資のリターンを多く得るためには積立の期間がとても重要です。

積立の期間というのは長ければ長いほど良いです。
ですが、もちろんお金というのは使うためにあるものですから、自分が死ぬまでほどの長い期間の積立をしても意味がありません。笑

お金をより多く使うためにお金を増やすことが投資の目的の1つですので、ある程度の見切りをつけて期間を設定する必要があります。

「最低どのくらいの期間積立をすれば良いか」というのを決める方が良いと思いますので、ここでは「10~20年以上」と言っておきます。

10年~20年以上というと気が遠くなると思います。
ですが年齢で考えるとより現実的に捉えられます。

20歳ならば30歳~40歳以上になるまで。
30歳ならば40歳~50歳以上になるまで。
40歳ならば50歳~60歳以上になるまで。
50歳ならば60歳~70歳以上になるまで。
60歳ならば70歳~80歳以上になるまで。

どうでしょうか。
人によって環境は様々だと思いますが、例えば20歳から積立投資をしたとして30歳の時点でまとまった資産があるという状態を作っていることは、人生の中でかなりプラスに働くと思います。

30歳、40歳、50歳くらいまでは10年以上の積立投資をするというのは人生の中で考えるとプラスだと感じます。

ライフプランに合わせて投資をしていくべきですが、積立投資をするならば始めるのは早ければ早いほど良いです。

 

積立投資は年齢が若い時から「着実に確実に継続的に」行っていくことが重要です。
積立の設定金額は低くて良く、最も大切なのは「どれだけ長い期間行っているか」です。

 

積立を長期間行うことで元本以上になる確率が格段に上がる

投資はある程度のリスクが伴いそれを受け入れてリターンを狙うというものです。
もちろん投資成果が投資金額(元本)以下になるときもあります。
ですが一時的なマイナスにびっくりして積立を途中でやめることは木を見て森を見ずというわけで、「最終的に」プラスになっていればいいのです。

投資メンタルを保つためには、「積立を長期間行うこと=元本以上になる確率が格段に上がる」ということを知っておかなければいけません。

積立を途中で止めてしまっては本当にもったいないことになります。

 

例を挙げてみます。
1度株・ETFの価格が下がって再度上がったときの元本と評価額の変化の仕方をみていきましょう。
積立を継続した場合と積立を辞めてしまった場合とでどのように変わってくるでしょうか。

毎年5万円の資金を投資していき、一方は継続・一方は6年目で中断としました。
株ETFの価格推移は適当ですが、下がり続けて停滞→再度上昇という場合で考えてみました。

株やETFの価格が下がり続けてしまい6年目で積立を辞めてしまった場合では、元本復帰するまでに7年かかっています。積立を継続していた方では、5年ほどで元本復帰しています。

もし積立投資をしていて価格が下がり続けていたとしても、いずれ価格が少しでも上昇するという予想であれば、積立を継続していた方が元本復帰するまでが早いですし確率も高くなります。

「積立を継続する」ということは大変重要なのです。

 

そして積立期間が長いほど買っている株やETFの数量が増えていきます。
期間=数量となりますので、長期間積立を行うほど持っている株・ETFの数量が増えていき、値上がりしたときの得られるリターンの総量も増えていきます。
「積立金額」よりは「積立期間」を重要視するべきで、自分が継続できる金額で積立投資をしていくべきです。

 

 

積立投資のリターンの決め手は結局「増加率」

急激な上昇よりは安定的で継続的な上昇を期待しよう

平均レートをより低くし積立期間を長くすることで、安定的に投資のリターンが増えていくということが分かりました。
ですが結局は持っている株・ETFの価格が上昇しないことには、リターンが得られませんね。

当たり前のことですが投資をするならば、高い増加率が期待できる商品に投資をするべきです。

積立投資をする上では、急激な上昇を期待するわけではありません。安定で確実な上昇を期待するべきです。 

何十年というスパンでみると安定的な投資先は米国のインデックスです。
今後何十年と継続的に安定した経済成長が見込まれており、実際に過去から現在までの実績があります。

 

また大きな増加率を得る方法として、レバレッジがかかった商品を選ぶという選択肢もあります。
レバレッジがかかっていない商品と比べるともろもろのリスクが高まりますが、期待できるリターンは大きくなります。

レバレッジ商品の「積立投資に向いているか・いないか」論争について

このサイトではレバレッジ商品に重きを置いて記事を書いています。
レバレッジ商品が積立投資に向いているか否かについて、別記事で言及・考察していますので良かったらご覧ください。

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